2015年9月27日日曜日

日刊サンコラム5:良いキッチンのレイアウトとは


家の新築時、もしくは改築時に最も時間をかけて考えるのはキッチンではないでしょうか。

たくさんの方が強くこだわりを持つ場所でもあります。
それは当然で、長時間過ごす場所であり、またキッチンの使い勝手次第で、
毎日の家事が「効率よく」かつ「楽しく」出来るかが決まってきます。

今回はキッチンをレイアウトする際に、
大きな間違いをしないためのアドバイスをさせて頂きたいと思います。

キッチンイメージ

 

作業動線の三角形


キッチンのレイアウトを考える際には、
「シンク」、「コンロ」、「冷蔵庫」の3つを軸として考えることが大切です。
料理をする際に、この3つの間を行き来することが一番多いからです。

これらを線で結び三角形を描きます。
この三角形の中に障害物があると非常に使いづらいキッチンとなってしまいます。

また、各辺が長すぎると無駄な動きが多くなり、料理をしていても不必要に疲れてしまいます。
逆に、辺の長さが短すぎると配膳や調理スペースが確保できず使いにくくなります。

目安として、
・シンクからコンロまで4 feet(120cm)~6 feet (180cm)
・シンクから冷蔵庫まで4 feet (120cm)~7 feet (210cm)
・コンロから冷蔵庫まで4 feet (120cm)~9 feet (270cm)

これらの範囲内に収まっていると、あらゆる料理をする際に、作業効率が上がるとされています。

キッチンレイアウト例
キッチンの作業同線の三角形


これはあくまで、主に一人が料理をする場合のみに限られるので、
常に二人で料理をする場合や、レストランのキッチンには同じ理論はあてはまりませんのでご注意下さい。
住宅であれば、売却時のことも考え上記の法則に従った方が無難であると思います。

今現在お使いになられているキッチンはどういったレイアウトでしょうか。

キッチンの改築もしくは新築をお考えであれば、まずは専門家に相談されることをお勧めします。
後悔することのないよう、ご自身でレイアウトをして工務店と直接交渉することは避けましょう。
市に届ける建築許可が必要ですし、
細かな法規も守らなければせっかくのマイホームが違法建築物にもなりかねません。

レイアウトはもちろん、材料や工期、工費などについても詳しく建築士のアドバイスを受け、
じっくり検討されることをお勧めします。




日刊サンコラム5:良いキッチンのレイアウトとは
日刊サン 2015年7月15日掲載

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