ハワイと言えどアメリカであり、ホテルはもちろんのこと、
一般的な一軒家、アパート、コンドミニアム(マンション)も
大抵日本とは異なったレイアウトになっています。
バスタブがないところも少なくなく、あったとしても大半がシャワータブと呼ばれるもので、
シャワー室とバスタブが一体になっているものが主流です。
また、トイレもお風呂と別室である場合は稀です。
日本であれば、トイレはウォシュレットが標準でついている上に個室です。
お風呂も浴室といった形で洗面所とは仕切られた空間で、
洗い場と浴槽はわかれており、とても快適に過ごせるように工夫されています。
そのような日本的なトイレ・お風呂が恋しい、ハワイの生活はとても好きだけど、
お風呂だけがちょっと。。。といった意見をよくお聞きします。
まず、お手軽に改善できるのはウォシュレットです。
既存の便器の上にのせて、接続をするだけで使用できるので特別な工事も必要ありません。
機器自体も専門店はもちろんホームセンターでも購入可能です。
唯一の注意点としては、電源を確保することです。
通常ハワイのトイレ周りにはコンセントがないので、
安全面を考慮すると別途電気工事をしてコンセントを設置することが望ましいですが、
近くにある洗面台などのコンセントから延長コードを引っ張ってくることも可能です。
また、次にお手軽にできるのはシャワー室にバスタブを増設することです。
こちらは給・排水の配管とコーキング(タブと壁の隙間を目地材等で充填すること)
の作業をするわけですが、大規模な工事をせずに、
快適な湯船をハワイでも楽しむことができます。
完全に日本的なお風呂にするのであれば、建築許可を申請し、
工務店(コントラクター)に工事をしてもらう必要があります。
通常あまり日本様式の浴室は見かけませんが、依頼の多い案件なので、
経験豊富な建築士に相談すれば、
まるで日本にいるかのようなお風呂に仕上げることは難しくはありません。
肩までつかれる浴槽はもちろん、追い炊き機能も搭載することもできます。
コンドミニアムの場合には、スペース的な制約と共に、
配管を取りまわす床下スペースがないため、かなり難易度が上がりますが、
決して出来ないことはありません。
ハワイだからお風呂は仕方がないと諦める前に一度お考えになってみてはいかがでしょうか。
日刊サン 2015年6月3日掲載 |
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