2026年2月2日月曜日

日刊サンコラム75:建築許可申請の最近の変化

 近年、建築許可申請に大幅な時間がかかっており、昨年、一昨年は大きく取り上げられ問題となりました。

小規模な改築・増築で半年~9ヶ月、新築であれば2年近くかかるケースも稀ではありませんでした。
今回は第三者機関と呼ばれる、認可を受けた民間企業が代わりに設計図をレビューをすることについてご紹介します。
こちらの制度については昔からあるのですが、第三者機関がレビューをした図面を役所が最後にチェックします。
このチェックに2ヶ月かかることも珍しくありませんでした。
すべての認可関連のプロセスは、二年前よりは大分改善されてきましたが、
それでもまだまだ他の州に比べるとかなり時間がかかっています。

 

第三者機関がレビューした図面は自動的に許可が発行

 

今まで第三者機関がレビューしたものを役所が再チェックをするという二度手間をしていたのですが、
当然ヒューマンエラーを防ぐためです。
また、第三者機関と建築士とは、民間企業同士のやりとりですので、
仲が良いから甘めに審査をするといったこともあったかと思います。
そういった不正を防ぐ役割もしていたと思いますが、
今後役所は一切チェックをしなくなります。

建築許可申請のプロセスは早まり、またいつぐらいに認可がおりるのか読みやすくなるため、
工務店も認可がおりたと同時に工事開始することが可能となります。

 

不正もしくはヒューマンエラーがあった場合

 

もし第三者機関が故意・不故意関わらず、何かしらの法規を見逃していた場合、それは当然許されません。
工事開始と共に、インスペクターと呼ばれる役所の監査人が
工事現場に定期的に見に来るのですが、
そこで法規違反を見つけた場合にはただちに工事中断命令が下されます。

SPECIAL ASSIGNMENT INSPECTION(通称SAI)について

 

建築許可を待たずに合法的に工事を開始する方法が一つだけあります。
役所にSpecial Assignment Inspectionのアプリケーションを提出して認可されれば、
建築許可を待つことなく先行して工事を開始することができます。

こちらは一軒家の改築、新築には適応されず、商業用物件にのみ利用できるのですが、
許可申請後30日以上経過していること、役所への罰金等滞納金がないこと、
また、DPP以外への機関の許可がおりていることが条件となってきます。

最後のDPP以外への機関への許可とは、ワイキキであればWaikiki Special Districtの認可が必要になりますし、
その他、下水の接続許可等も含まれるため、ほとんどの場合で申請後30日後すぐに認可されるということはありません。

こちらの制度を利用した場合に、許可申請の途中で工事を先行して進めてしまうため、
図面のレビューが継続して行われることになります。
そのプロセスの中で、デザインや仕様の変更を余儀なくされた場合に、
工事内容を変更もしくはやり直ししなければならないリスクがあるため、
極力レビュープロセスがある程度進んで、大きな変更が今後ないことが確認できてから申請をすることを強く推奨いたします。

また、申請には図面のコピー一部と返金不可の$1,000がかかります。
SAIの認可には30日ほど要します。却下された場合にも返金はされませんのでご注意ください。